「正木 花とり踊り」 を見に行ってきました。
こんにちは。 どんぐりです。
今回は、愛南町正木地区の歓喜光寺などで行われる
「正木 花とり踊り」を見に行ってきました。(場所はこちら)
毎年旧暦の10月18日に行われ、県指定の無形民俗文化財である
この踊り、もともとは「花賀おどり」と呼ばれていたものが転じて「花とり踊り」になったそうです。

昔、正木の地区に花賀という悪人がおり、困った村人は踊りと称して
花賀を誘い出し、殺してしまった。
その後、村に疫病や火事などの災いが続いたため、殺してしまった花賀の
祟りであると恐れた村人たちが、篠山に十一面観音像を祀り、篠山権現様の
祭りの日に踊り、霊を慰めるようになった、という説があります。

文献が残っていないため、文化財の指定は平成12年と新しいのですが
ここの踊りは、およそ400年の歴史があると伝えられています。
まずは朝9時、寺の前を流れる篠川で踊り手の若者が
流れに浸かり、みそぎを行います。
この時期の川の水は、身を切るように痛いでしょう・・

川から上がった体から 湯気が立っていました。

その後、踊り手たちは衣装の鎧や陣羽織を身に纏います。
四国西南部には、他にもよく似た「花とり踊り」や「太刀踊り」が
伝えられていますが、鎧を身に纏うのは、ここ正木地区だけなんだそうです。

太鼓を叩く男の子2名(小2)は、共に今年デビューということではりきっていました。

踊りの前に、踊り手は精進料理(豆腐)とお神酒を口にします。


いよいよ踊りの支度が整い、踊り手は寺の奥にある正木権現堂へと向かいます。
前日からの雨は夜半にあがったものの、木立の木々や石段は
まだしっとりと濡れていました。
ただ和尚さんによると、ここの花とり踊りは、雨に祟られたことがないのだそう。

注連縄を張った中で、12人の踊り手が刀や鎌を持って踊ります。

踊りは、権現堂前の次に歓喜光寺の境内、そして最後は寺のすぐ隣にある
旧庄屋・蕨岡家の3カ所で舞うことになっています。

踊りは何種類かありますが、権現堂前での踊りが 時間的にも一番長いようです。


次に寺の境内へと場所を移します。

昔は真剣を用いて舞っていたそうで、着物の端々や裾を切ることも
珍しくなかったようです。
踊りの最後には、踊り手が大太刀6人、鎌6人に分かれ、向かい合って
斬り合うように踊ります。

鉦の音と唄、そして子供が叩く太鼓の音が山あいの小さな集落に響いています。

最後に旧庄屋の蕨岡家へ。
ここの「戸立てずの楠」と呼ばれる二本の楠の下で踊ります。

それぞれ幹周が8メートル、樹齢は推定で約700年と言われ
その枝ぶり、樹容の美しさは圧巻でした。

篠山権現の神霊が、最初にこの木へ飛来したという伝説があり、
蕨岡家はその加護により繁栄したという話から
「戸立てずの庄屋」として有名になったそうです。
(戸立てず、の話は天狗にまつわる昔話にちなんだ話で、長くなりますので
ここでは省略させて頂きます(T_T) できれば別の機会に改めて・・)

県境の小さな集落で行われる晩秋のイベント、皆さんも一度ご覧になってください。
ちなみに、旧暦での実施となるため、開催日は毎年異なりますのでご注意を。
【正木 花とり踊り】
開催場所:愛媛県南宇和郡愛南町正木
開催日 :旧暦の10月18日
お問合先:愛南町役場生涯学習課
0895-73-1111
どんぐりでした。
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今回は、愛南町正木地区の歓喜光寺などで行われる
「正木 花とり踊り」を見に行ってきました。(場所はこちら)
毎年旧暦の10月18日に行われ、県指定の無形民俗文化財である
この踊り、もともとは「花賀おどり」と呼ばれていたものが転じて「花とり踊り」になったそうです。

昔、正木の地区に花賀という悪人がおり、困った村人は踊りと称して
花賀を誘い出し、殺してしまった。
その後、村に疫病や火事などの災いが続いたため、殺してしまった花賀の
祟りであると恐れた村人たちが、篠山に十一面観音像を祀り、篠山権現様の
祭りの日に踊り、霊を慰めるようになった、という説があります。

文献が残っていないため、文化財の指定は平成12年と新しいのですが
ここの踊りは、およそ400年の歴史があると伝えられています。
まずは朝9時、寺の前を流れる篠川で踊り手の若者が
流れに浸かり、みそぎを行います。
この時期の川の水は、身を切るように痛いでしょう・・

川から上がった体から 湯気が立っていました。

その後、踊り手たちは衣装の鎧や陣羽織を身に纏います。
四国西南部には、他にもよく似た「花とり踊り」や「太刀踊り」が
伝えられていますが、鎧を身に纏うのは、ここ正木地区だけなんだそうです。

太鼓を叩く男の子2名(小2)は、共に今年デビューということではりきっていました。

踊りの前に、踊り手は精進料理(豆腐)とお神酒を口にします。


いよいよ踊りの支度が整い、踊り手は寺の奥にある正木権現堂へと向かいます。
前日からの雨は夜半にあがったものの、木立の木々や石段は
まだしっとりと濡れていました。
ただ和尚さんによると、ここの花とり踊りは、雨に祟られたことがないのだそう。

注連縄を張った中で、12人の踊り手が刀や鎌を持って踊ります。

踊りは、権現堂前の次に歓喜光寺の境内、そして最後は寺のすぐ隣にある
旧庄屋・蕨岡家の3カ所で舞うことになっています。

踊りは何種類かありますが、権現堂前での踊りが 時間的にも一番長いようです。


次に寺の境内へと場所を移します。

昔は真剣を用いて舞っていたそうで、着物の端々や裾を切ることも
珍しくなかったようです。
踊りの最後には、踊り手が大太刀6人、鎌6人に分かれ、向かい合って
斬り合うように踊ります。

鉦の音と唄、そして子供が叩く太鼓の音が山あいの小さな集落に響いています。

最後に旧庄屋の蕨岡家へ。
ここの「戸立てずの楠」と呼ばれる二本の楠の下で踊ります。

それぞれ幹周が8メートル、樹齢は推定で約700年と言われ
その枝ぶり、樹容の美しさは圧巻でした。

篠山権現の神霊が、最初にこの木へ飛来したという伝説があり、
蕨岡家はその加護により繁栄したという話から
「戸立てずの庄屋」として有名になったそうです。
(戸立てず、の話は天狗にまつわる昔話にちなんだ話で、長くなりますので
ここでは省略させて頂きます(T_T) できれば別の機会に改めて・・)

県境の小さな集落で行われる晩秋のイベント、皆さんも一度ご覧になってください。
ちなみに、旧暦での実施となるため、開催日は毎年異なりますのでご注意を。
【正木 花とり踊り】
開催場所:愛媛県南宇和郡愛南町正木
開催日 :旧暦の10月18日
お問合先:愛南町役場生涯学習課
0895-73-1111
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