長浜の出石寺に行ってきました。

こんにちは。  どんぐりです。
今回は、大洲市にあります「出石寺」(しゅっせきじ)をご紹介します。(場所はこちら

この日は、大洲市長浜方面から入りました。県道大洲長浜線のJR伊予出石(いよいずし)駅辺りの三叉路を渡り、肱川を越えて約18キロほど走ります。
大洲インターからだと、車でゆっくり走って50分程度でしょうか。

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出石寺は愛媛県大洲市に所在する真言宗御室派別格本山の寺院で、88ヶ寺の内に数えられない番外のお寺です。
山号は金山(きんざん)で、この山号を冠して「金山出石寺」と呼ばれることが多いですね。

この付近は、瀬戸内海国立公園にも指定されていて、晴れた日には瀬戸内側の眺めも素晴らしいところです。

南予七福神霊場の6番にもなっているようです。

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駐車場から寺院に向かうと、寺院と向き合って熊野権現と弘法大師像がありました。

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まだ若い頃の像のようです。 
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天を見上げるように この石段を登っていくと

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入口の山門が見えてきます。

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山門の真中には釣鐘がつるされていて、参拝者は日中 この鐘を自由につくことができます。
標高の高い場所だけあって、山々に響き渡るような音は非常に気持ちがいいですよ。

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この両脇にある格子の中には・・仁王様! 
そう、阿吽(あうん)の像ですね。

たしか こっちが阿形(あぎょう)で、

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こっちが吽形(うんぎょう)でしたよね。

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格子の隙間から楽しげに覗いていたウチの娘・・

へぇ、怖くないんだ と感心していたら

帰りにここを通る時は 脇目も振らずに 
ぴゅーっ と一目散に駆け抜けていきました。

・・やっぱり怖かったんだ。

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一見、本堂かと見間違えるほど立派な建物ですが、これは護摩堂といいます。

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正面に朝鮮鐘と呼ばれる銅鐘があります。これは高麗王朝(918年 - 1392年)の時代に朝鮮半島で鋳造されたものらしく、朝鮮出兵の際に藤堂高虎が持ち帰り、この寺に寄進したと言われています。
国の重要文化財です。

その右手には本坊があります。本坊は銅板葺き二階建て延べ500坪という大きなもので、二階には百畳敷きの大広間があり、宿坊修養道場として使用されています。予約すれば精進料理もいただけるそうです。

広い境内は入口の低い側から3層に分かれていて、
下の段には護摩堂、本坊と寺務所があります。

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護摩堂の脇の石段を登ると、大師堂があります。


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そうそう、この大師堂の目の前に、鹿の銅像が奉納されていますが、
何でも言い伝えによると
養老二年(718) 宇和島の作右衛門という猟師が、一頭の鹿を追ってこの山に来たが、突然全山鼓動して鹿は消え、岩が裂けその中から金色に光る仏像が現れた。猟師は殺生をすることを悔いてここに堂宇を建て仏に仕えたのが寺の始まり・・とか。

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さらに一段上がると、ようやく本堂です。
銅板葺き版総欅造りの美しい建物でした。ちょうどここが標高812メートルの出石山の山頂になるんですね。
植林された周囲の木々が伸びる前は、南予の山々がよく見渡せたことでしょう。

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本尊の千手観音菩薩像は 毎年1月3日にご開帳されるそうです。



出石寺からは、秋~冬にかけての早朝、大洲盆地に発生する雲海を見ることができます。

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(この日はガスがかかって見通しがよくありませんでしたが、遠くにあるはずの大洲インター(東大洲)辺りを見下ろすことができました。さすがは標高812メートル)


また、参道にはたくさんの紫陽花が植えられていて、7月から「あじさいまつり」が開かれ 多くの人で賑わいます。
この付近は高所にあるため、少々遅れて7月からが紫陽花の見頃になるようです。



ぜひ一度 訪れてみてください。


【金山出石寺】
 大洲市豊重乙1番地
TEL 0893-57-0011


さて、登って来るときに どうしても気になったあの場所に寄らねば・・。

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子供の頃によくやりませんでした? 鳥居の上に石を投げて乗せるやつ。
既に めいっぱい乗ってますね。まだ乗るでしょうか??
早速相方と勝負です

まず 相方が10回投げて・・ 4個乗せました!

・・む。やるな。
次に私。

10回投げて・・ 1個・・。

ふっ。今日のところは このぐらいにしといてやろう。(T_T)



そうそう、長浜方向からおいでの際は、肱川を渡って5キロほど走ると、
こんなものがありますよ。(場所はこちら

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この看板の100mほど先の がけの上なんですが・・
(右上のほうなんですが・・写真では見えませんね。)

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やっぱり拡大しましょう。

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分かります? 確かに横顔になってますね

実はこれ、看板にあった「神のいたずら」でもなく「自然のわざ」でもなく
「誰かのワザ」らしいです。(しわざ、ともいいますね)

おちゃめですネ。

裸眼では ちょっと遠くて見づらいかも。双眼鏡か望遠のカメラをご持参くださいね。


以上、どんぐりでした。



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コメント

真言宗と熊野信仰

真言宗と熊野信仰はどちらも紀州という縁があるからなんでしょうね。 三間の仏木寺にも明治に神仏分離がされるまでは境内の山に熊野神社があったようです。 いつ誰がどのような経緯で勧請したのか分かると面白いですよ♪ \(^0^)

こんにちは。

初めてコメントさせていただきます。
いつも素敵な写真とともに南予を紹介されているので、懐かしいのに新鮮で何度もお邪魔していました。
私自身も宇和島市の出身なので、地元の文化や自然をたくさんの方に知って欲しいのです。
リンク貼らせていただいてもいいでしょうか?
よろしくお願いします。

Micさん はじめまして。

いつも見ていただいて 本当にありがとうございます!
いろんな場所をご紹介していきますので、これからも寄って行ってくださいねv-353
リンク張っていただけたら、なお嬉しいです。
Micさんのブログにも寄らせていただきますネv-411

楽しみ方が広がりますね。

まったく知らなかった別のものとのつながりや、時代の流れなどが
分かってくると、地元への理解も深くなるんでしょうね・・。
私は、撮ってきた写真を見て、帰ったあとになって「あれれ?」って
思うことが多いのですが(^^ゞ

人面岩・・・

「しゅっせきじ」を「いずしでら」だと思ってました(汗)。
・・・勉強になります。

最後のあの岩は、昔の人が彫ったとは思えないエキゾチックな顔立ちですね・・・。
人力でせっせと彫ったんでしょうか??
いったい何を思ってあんなところに人の顔を彫ったんでしょうね(-.-)?

なんかん20号さん、こんばんは。

以前、N〇Kさんだったと思いますが、江戸時代頃に地元で活躍されていた力石(りきいし じゃなくて ちからいし)りきぞうさんという石工さんが作られた、と説明されていたような。(ずいぶん中途半端な記憶ですみません。)
名前のインパクトとともに、「その時代に、なにゆえこんなにインディアン風な顔つき?」と思ったのを憶えています。
午後には逆光で見づらくなりますので、お出かけの際は午前中がおすすめですv-481

ありがとうございます

早速リンクさせていただきました。
これからも楽しみにお邪魔させていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

懐かしいです・・

いつも、素晴らしい記事、感心します。
今回の出石寺は、私の出身地から程よい?距離のため、初詣とか色々な折によくお参りしますが、とりわけ中学校の遠足で行った際は、全員(と言っても60名余りですが・・)へとへとになりながら登り、到着したときの喜びは格別のものがあったことを今も思い出します。
先日の、「てんぎのはな」の紹介は、仕事の関係上少し耳の痛い内容も含まれていましたが、他のブログ執筆者同様にいつも新鮮で、詳細な内容となっており、既に多くのファンもいらっしゃる様子で、今後も頑張って色々な所を御紹介いただき、楽しませてください。

失礼いたしました。

i-201みまさおさん、コメントありがとうございます。

天嶬ノ鼻に通じる道路の件は、清掃や管理で一生懸命お世話されている地元の方々・関係者の方々(一時期私もそうでしたが)には本当に申し訳ないと思いながら・・ 観光などで来られる方にとってトラブルや後悔がないことを最優先に、正直に(コラコラ)書かせていただきました。
(→確信犯? ・・いやいや、そんなことは。  ・・かも。)

南予は地理的にどうしても派手な開発が及ばない部分がありますが、だからこそ残された自然やきれいな景色がたくさんあります。 マイナーな場所になればなおさら・・ 

いろんな方に、そんな南予をたくさん探検してもらえたら嬉しいですよね。

今後ともよろしくお願いします。 

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