松野町で城跡探索~

こんにちは、PONです
本日は松野町にある国指定史跡、「河後森城」のご紹介です。

「河後森城」は真偽は不明ですが、建久7年(1196)に「西園寺15将」の渡辺氏が築城し、主に1500年代後半に機能していた中世山城で、当時の伊予藩と土佐藩の国境の要衝として栄えていました。
城主は永禄期(1558~1569) 河原渕(渡辺)教忠の名が残されていて、以後、土佐の長宗我部氏の四国統一豊臣秀吉による四国征伐を経て戸田勝降や藤堂高虎の手に移り、伊達秀宗が宇和島藩主になってからは、付家老の桑折氏が居城していたと言われています。

形状としてはこんな感じです。(本郭にある説明板より)
「本郭」をつつむように馬蹄形に曲輪(平坦地)が展開しています。
024.jpg
町の「史跡河後森城跡環境整備事業」により、史跡内は本郭・古城・新城・西第十曲輪・風呂ヶ谷と、5つのゾーン分けて整備工事・再現が行われています。

ではさっそく登城してみましょ~

駐車場のある登城口から登っていきます。(他にも登城口があるそう)
001.jpg
杖まであるなんて親切

002.jpg
行くぞ~

006.jpg
登って間もなく案内板が。まずは古城へ行ってみます。

008.jpg
古城への道をずんずん。道や階段が綺麗に整備されて、とっても歩きやすいです。
あ・・でもちょっと・・息切れがしてきた・・かな・・

着きました!
012.jpg
・・・何もないですね~´▽`
古城は河後森城のうち最初に築城されたもので東に堀切川、北に広見川、西に鰯川と三つの川を外堀としていたそう。

北側を覗くと広見川が。
011.jpg
豊かな自然と町をぐる~っと見渡せてとってもいい景色

さてさて次は新城へ向かいます!

新城への道。
026.jpg
下り道で楽ちん~
周りは木や花が生い茂ってるので(山城ですから!)道なりに歩くだけでちょっとした登山気分です。

さぁ新城に着きました!
034.jpg
絶賛整備中のようでブルーシートがちらほら´▽`
032.jpg
新城からみた本郭(右上)と西第十曲輪(左下)。
お~本当にぐるっと馬蹄形にあるのですね!
こうみると本当に大きな城だったことが分ります。

では本郭へ行ってみましょう!

018.jpg
本郭です!い・・いい汗かいた~

本郭は城内で最も高い所にあり(麓の町からは約88m!)、主殿舎(城主の住居地)、台所、番小屋の5部屋の跡が確認されています。
なるほど~敵から最も守るべきところだったので一番高い所にあるのですね・▽・
地面にはプレートで主殿舎の構造が説明されています。
 また、本郭には瓦もたくさん見つかっているため「天守」があったといわれ、藤堂高虎の頃に板島城(宇和島城)へ移築されたなんて伝承もあるそうです。

019.jpg
景色も更によい眺めvvv
今度は「西第十曲輪」へ向かいましょう~

山道を西へずんずん進むと・・見えてきました~
039.jpg
ここ西第十曲輪は、本郭から階段状に連続する10番目の曲輪で、西の端の最も低い所にあったため、敵の侵入を受けやすく、守りの拠点だったそうです。
建物などを建築するための多くの柱穴、土塁や堀切状の施設も見つかっているそう。
これは全て城を守るためのものなのですね~

048.jpg
見えにくいですが・・曲輪の周りはぐるっと人工的な崖になっています。
土盛りの防御施設である土塁が築かれている所もありました。

051.jpg
最後に風呂ヶ谷で見つけた井戸跡をパチリ。
大自然の中、当時の城の様子を思い浮かべながら城跡を巡ってみるのも乙なものですよ
皆様も是非いらしてみては~

登城で汗べっとべとになった後は、是非JR松丸駅にある「ぽっぽ温泉」でさっぱり~してくださいね
110.jpg
売店の天日塩アイスがおいしいんですよ

でわでわ、PONでした!

アクセス
○河後森城
 所在地:愛媛県北宇和郡松野町松丸
 鉄 道:JR予土線松野駅~徒歩約10分(登城口)
 車 : 国道56号線~国道320号線~国道381号線
 駐車場: 無料駐車場あり


 ○ぽっぽ温泉
 所在地:愛媛県北宇和郡松野町松丸1661-13(JR松丸駅内)
 駐車場:無料駐車場あり
 利用時間:10:00~22:00(21:30札止め)
 入力料:大人500円、小・中学生300円、65歳以上400円


スポンサーサイト



テーマ : 香川・愛媛・高知・徳島 - ジャンル : 地域情報

コメント

すばらしい☆

すごーい!河後森城の管理保存は行き届いていてすばらしいんですね~☆
今まで全然知りませんでしたよ♪
近い内に登ってみたいと思います。。。(^0^)/

よほどの才能

河原渕殿といわれた河後森城主、渡辺家は、土佐一条家と親戚関係だった為、西園寺14将とはいっても土佐勢との戦いには協力できなかったそうです。。。
城主のまま戦もせず世を渡っていけるとは、よほどの才能があったというべきでしょうか?
伊吹八幡神社の渡辺宮司さんも、その子孫の一人です☆〃
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する