「すくいちりめん」は こうして作られます!

こんにちは。 どんぐりです。

昨日の甘平さんに引き続き、すくいちりめんが作られる
作業工程をご紹介します。

(実は今回、甘平さんと どんぐりの、初の共同取材でした

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船から水揚げされたシラスは、浮き桟橋の目の前にある
作業場に運ばれます。


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この日は、仲間の船と合わせてこれだけの水揚げがありました。
5月末から6月初旬の 春の最盛期には、100杯ほど獲れることもあるんだとか。


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作業場では湯を沸かすなどの準備が整っていました。

シラスを素早く海水を張った水槽に入れ、ざるのようなトレーにすくっていきます。


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薄く均一に漉く姿は、まるで紙すきのようですね。
リズムよく、次々とすくっていますが、大変な作業です。


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ゆでる時間は4分から5分で、天候やシラスの大きさによって
調整されるそうです。

このとき、湯の温度を下げないのも、
おいしいちりめんに仕上げるコツなんだそうですよ。


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湯から上げると、もうもうと上がる蒸気とともに、
ゆでたシラスのおいしそうな香りが立ちこめます。


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ふわっとゆで上がって、とてもおいしそう

(トレーにある木の札は、どの漁師さんが獲ったものか
判るようにするための名札です。)

それにしても、桟橋の通路から水槽まで3歩、水槽からゆで釜まで3歩
という距離もすごいですが
ここまでの作業のスムーズなこと。

どうりで新鮮なものができるはずです


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ここまでの作業を全自動で行う機械もあるのですが、この日は
昔ながらの方法でやっていただきました。

(そこは機械、と侮ることなかれ。この機械で作業すると
先ほどの「ゆでる時の湯の温度管理」がしっかり管理できるため
とてもおいしいちりめんができるんだそうです。)

あとは朝まで冷蔵庫に保管しておきます。


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翌朝は7時半頃から作業開始!
冷蔵庫から取り出したちりめんを 黒い網を張った台の上に
置いて天日干しにします。

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このぷりぷりした感じ、伝わりますか?
(この段階は、いわゆる釜上げちりめんとして店先に並んでいるものと同じですが
身がつぶれていなくて、しっかりしているのでやっぱり弾力と歯ざわりが違います!)

味も、シラスの塩味と甘み、旨みの加減が絶妙です!


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お日様が充分に当たるよう、薄く均一に、手際良く広げていきます。

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海のすぐ近く。 潮風が心地よい場所です。
後ろには、ぐるり宇和海で乗った高速艇が走ってますね。


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広げたちりめんから、大きなもの、おなかが開いたもの、形の良くないもの
などをより分けて、均一でより品質の良いものに仕上げていきます。

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手間をかけた分、きれいでおいしいものが出来るんですね。
乾燥が進んだ段階で、さらにもう一度同じ作業を繰り返すそうです。

その日の天候によりますが、だいたいお昼頃まで天日干しにし出来あがりです。


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宇和海の潮風とお日様をたっぷりと浴びた
宇和島の「すくいちりめん」
是非一度ご賞味ください! おすすめです!!

宇和島漁業協同組合】←HPはこちらをクリックしてください
〒798-0067
愛媛県宇和島市桝形町2丁目6番11号
 0895-22-5750


どんぐりでした。



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