やっぱり綺麗な建物でした”宇和島市立歴史資料館”
こんにちは。 どんぐりです。
今回はブログの更新に関係なく、
宇和島住吉町にある樺崎砲台跡を見に行きました。(場所はこちら)
というのも、先日愛南町久良の砲台跡を取材した関係で、
久しぶりに近所にある この砲台跡も見てみたくなったからです
こちらは以前、二名っ子さんが紹介されていました(記事はこちら)ので、
自分の中では”ブログの取材対象外”
と決めての気楽な散歩です。

こちらの石積みは切り出したものを組あげたもので、自然石を利用したであろう
久良のものとは、まったく趣が違いますネ。

埋立てによって海が遠くなっているため、辺りをきょろきょろ見回しながら
当時の海岸線や周囲の様子を想像し、思いを馳せていましたが・・
どうしても気になるんですよ、すぐ横にある宇和島市立歴史資料館・・いえ、
私にとっては小さい頃から慣れ親しんだ「西海町役場」だった建物が。
親戚のおばちゃん家のすぐそばにありましたから
いやぁ~懐かしい
!!!
(場所はこちら)

もとは宇和島警察署の庁舎として明治17年に建築されたものですが、
昭和27年に当時の西海町が町制発足の記念事業として建物を買い取り、
今の愛南町船越地区に役場として移築し、お迎えしたそうですね。
その後、西海町で老朽化に伴う役場の建て替えの話があった際、宇和島の皆さんの
熱意によって平成4年に約37年ぶりの里帰りが実現したのでしたね。
それにしても相変わらず美しい。 この洒落た外観はどこにあっても絵になりますよね。

もちろんこちらも二名っ子さんが紹介済み。
ん? そういえば二名っ子さん
建物の外観はあまり写していなかったような・・
・・・。
ということで車にカメラを取りに戻り、改めて砲台あたりから写真を撮り始めて・・
ブログ取材に切り替えっ!!
・・とは言っても建築の知識はさっぱりなどんぐりですから、
見たまんましか お伝えはできませんが。

とにかく印象的なのはこの正面玄関付近ですね。何と2階にバルコニーが付いてます。
洋風な印象の切妻屋根の軒下には、どの面にも装飾を施してあって、
入り口ポーチの上部は丸くアーチを描くなど、細かな部分まで洋風を意識した丁寧な
造りとなっています。

2階から見た感じは、こんな風。
施錠され、外には出られませんでしたが
窓越しに見る雰囲気は洋館そのもの。

漆喰塗の壁に設けられた窓は、すべて上下2分割の
上げ下げ式の窓となっています。

西海町役場の時代には何度か仕事で訪れましたが、
建物の木の香りや、小さな執務室に入る引き戸の感触、
この木製階段の段差の具合なども 結構憶えているものですネ・・

永年使い込まれた床は1、2階ともにすべすべで
思わず手で触ってしまいました。

現在は2階で蔵書や資料の整理を行っている最中なので、
室内の様子を撮影するのは控えましたが、時代を感じさせる
造りや装飾が随所に見られます。
展示状態に戻ったら 改めて見に来なくては、と思いました。
(※この建物は、洋風建築とする際に施した小屋組みが非常に特徴的なんだそうで、
資料整理期間内でも見ることができるようになっていますので、お越しの際は
2階に上がってご覧ください。)

1階の入り口左側には、宇和島出身の高畠華宵の常設展示があります。
この時は「華宵の子ども絵展」(~9/26)を開催していましたよ。
驚いたことに、ここでは華宵の絵が無料で鑑賞できるんです!
華宵の絵を見たいと思っても、県内では東温市の「高畠華宵大正ロマン館」と
ここでしか見られませんからね。
こんな貴重な場所があることを、ご存じない方はいませんか??
(まだ来たことのない方、もったいないですよっ!)

作品が判別できないように気を付けながらその一部をパチリ。
年4回展示内容を変えており、10月には新たな企画で展示が始まるようですので
是非お越しください。

建物入り口の脇に飾られているのは登録有形文化財の標識です。
(登録有形文化財とは・・・国の重要文化財や、県や市町の文化財ではないもののうちで、
都市化や開発の進展、 生活・居住形態の変化などにより、取り壊される可能性があり、
緊急に保護措置を とらなければならないものが登録の対象となっているそうです)
38とは愛媛県のこと。
0001号とは・・
何と愛媛県で1番目の登録じゃないですか!
愛媛県教育委員会のHPによると、現在県内には登録有形文化財が94件あるそうですが、
何でも1番目というのは嬉しいですね。

その傍には、かつて宇和島警察署だった頃の礎石が。
このように何度も移築を繰り返せるのも、強度に優れた設計と施工の証であり、
木造建築物の良さなんでしょうね。

この資料館の昨年度の入館者数は2,772人で前年比127%の増加だそうです。
それでも宇和島の人口の10分の1にも満たない数字なんですね。
華宵の絵を見るだけでも、これ以上の入館者があって不思議じゃないと思うんですが
知らない人は来ない訳で・・ ご紹介することって難しいもんですねえ。
どんぐりでした。
【宇和島市立歴史資料館】
宇和島市住吉町2丁目4-36
TEL0895-23-2400
営業時間 9時00分から16時30分
月曜休 P有
JR宇和島駅から、宇和島バス大浦・赤松行きで6分
住吉2丁目下車、徒歩2分
(JR宇和島駅から徒歩20分)
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今回はブログの更新に関係なく、
宇和島住吉町にある樺崎砲台跡を見に行きました。(場所はこちら)
というのも、先日愛南町久良の砲台跡を取材した関係で、
久しぶりに近所にある この砲台跡も見てみたくなったからです

こちらは以前、二名っ子さんが紹介されていました(記事はこちら)ので、
自分の中では”ブログの取材対象外”


こちらの石積みは切り出したものを組あげたもので、自然石を利用したであろう
久良のものとは、まったく趣が違いますネ。

埋立てによって海が遠くなっているため、辺りをきょろきょろ見回しながら
当時の海岸線や周囲の様子を想像し、思いを馳せていましたが・・
どうしても気になるんですよ、すぐ横にある宇和島市立歴史資料館・・いえ、
私にとっては小さい頃から慣れ親しんだ「西海町役場」だった建物が。
親戚のおばちゃん家のすぐそばにありましたから
いやぁ~懐かしい

(場所はこちら)

もとは宇和島警察署の庁舎として明治17年に建築されたものですが、
昭和27年に当時の西海町が町制発足の記念事業として建物を買い取り、
今の愛南町船越地区に役場として移築し、お迎えしたそうですね。
その後、西海町で老朽化に伴う役場の建て替えの話があった際、宇和島の皆さんの
熱意によって平成4年に約37年ぶりの里帰りが実現したのでしたね。
それにしても相変わらず美しい。 この洒落た外観はどこにあっても絵になりますよね。

もちろんこちらも二名っ子さんが紹介済み。
ん? そういえば二名っ子さん
建物の外観はあまり写していなかったような・・
・・・。
ということで車にカメラを取りに戻り、改めて砲台あたりから写真を撮り始めて・・
ブログ取材に切り替えっ!!
・・とは言っても建築の知識はさっぱりなどんぐりですから、
見たまんましか お伝えはできませんが。

とにかく印象的なのはこの正面玄関付近ですね。何と2階にバルコニーが付いてます。
洋風な印象の切妻屋根の軒下には、どの面にも装飾を施してあって、
入り口ポーチの上部は丸くアーチを描くなど、細かな部分まで洋風を意識した丁寧な
造りとなっています。

2階から見た感じは、こんな風。
施錠され、外には出られませんでしたが
窓越しに見る雰囲気は洋館そのもの。

漆喰塗の壁に設けられた窓は、すべて上下2分割の
上げ下げ式の窓となっています。

西海町役場の時代には何度か仕事で訪れましたが、
建物の木の香りや、小さな執務室に入る引き戸の感触、
この木製階段の段差の具合なども 結構憶えているものですネ・・

永年使い込まれた床は1、2階ともにすべすべで
思わず手で触ってしまいました。

現在は2階で蔵書や資料の整理を行っている最中なので、
室内の様子を撮影するのは控えましたが、時代を感じさせる
造りや装飾が随所に見られます。
展示状態に戻ったら 改めて見に来なくては、と思いました。
(※この建物は、洋風建築とする際に施した小屋組みが非常に特徴的なんだそうで、
資料整理期間内でも見ることができるようになっていますので、お越しの際は
2階に上がってご覧ください。)

1階の入り口左側には、宇和島出身の高畠華宵の常設展示があります。
この時は「華宵の子ども絵展」(~9/26)を開催していましたよ。
驚いたことに、ここでは華宵の絵が無料で鑑賞できるんです!
華宵の絵を見たいと思っても、県内では東温市の「高畠華宵大正ロマン館」と
ここでしか見られませんからね。
こんな貴重な場所があることを、ご存じない方はいませんか??
(まだ来たことのない方、もったいないですよっ!)

作品が判別できないように気を付けながらその一部をパチリ。
年4回展示内容を変えており、10月には新たな企画で展示が始まるようですので
是非お越しください。

建物入り口の脇に飾られているのは登録有形文化財の標識です。
(登録有形文化財とは・・・国の重要文化財や、県や市町の文化財ではないもののうちで、
都市化や開発の進展、 生活・居住形態の変化などにより、取り壊される可能性があり、
緊急に保護措置を とらなければならないものが登録の対象となっているそうです)
38とは愛媛県のこと。
0001号とは・・
何と愛媛県で1番目の登録じゃないですか!
愛媛県教育委員会のHPによると、現在県内には登録有形文化財が94件あるそうですが、
何でも1番目というのは嬉しいですね。

その傍には、かつて宇和島警察署だった頃の礎石が。
このように何度も移築を繰り返せるのも、強度に優れた設計と施工の証であり、
木造建築物の良さなんでしょうね。

この資料館の昨年度の入館者数は2,772人で前年比127%の増加だそうです。
それでも宇和島の人口の10分の1にも満たない数字なんですね。
華宵の絵を見るだけでも、これ以上の入館者があって不思議じゃないと思うんですが
知らない人は来ない訳で・・ ご紹介することって難しいもんですねえ。
どんぐりでした。
【宇和島市立歴史資料館】
宇和島市住吉町2丁目4-36
TEL0895-23-2400
営業時間 9時00分から16時30分
月曜休 P有
JR宇和島駅から、宇和島バス大浦・赤松行きで6分
住吉2丁目下車、徒歩2分
(JR宇和島駅から徒歩20分)
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テーマ : 香川・愛媛・高知・徳島 - ジャンル : 地域情報
コメント
美しいです♪
素敵な建物です
実家のすぐ近くにこんな素敵な建物が移築されていたとは・・・全然知りませんでした。
最初、昔の宇和島市役所?と思いましたが、私も知らない時代の警察署だったんですね~。
こういった歴史ある建造物が大切に保存されているって素晴らしいです。
今度帰省するときは是非行ってみます!
最初、昔の宇和島市役所?と思いましたが、私も知らない時代の警察署だったんですね~。
こういった歴史ある建造物が大切に保存されているって素晴らしいです。
今度帰省するときは是非行ってみます!
Re: 美しいです♪
いつもコメントありがとうございます。
しかもどんぐりまでいじってくれて
この建物がもう少し駅か市内寄りにあれば、宇和島の顔のひとつになったのでは・・と
思えるほどいい雰囲気を持っていると思います。
館内ではたくさんのパンフや宇和島の歴史(年表)のコピーもいただけて、大変勉強になりました。
しかもどんぐりまでいじってくれて

この建物がもう少し駅か市内寄りにあれば、宇和島の顔のひとつになったのでは・・と
思えるほどいい雰囲気を持っていると思います。
館内ではたくさんのパンフや宇和島の歴史(年表)のコピーもいただけて、大変勉強になりました。
Re: 素敵な建物です
Micさん、コメントありがとうございました。
大通りから入った場所なので、ちょっと一般の通行車両からは
目に触れづらい場所にあるかもしれません。
館内の展示もご覧下さいね
大通りから入った場所なので、ちょっと一般の通行車両からは
目に触れづらい場所にあるかもしれません。
館内の展示もご覧下さいね

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« 宇和島市にある「ラスク工房Leila」で美味しいラスクを買ってみました。 l ホーム l 八幡浜市保内町の町並み探訪【前編】 »
そんだなんて全然思ってませんでした…
うちの家族は近くに友達がいるせいで、散歩しながら寄ってますよ~全然写真は撮ってませんけど。。
それくらい当たり前になってました。
でもどんぐりさんの写真を見て本当にどんぐり…
あっ「びっくり」<(^.^;)
どの写真も美しいです~♪とくに4枚目の洋館のチャームポイントを抜いてUPに撮ったのと、9枚目の群青色の影のおちる壁と洋風ランプの暖かなオレンジ色のコントラストが映える2枚は最高に美しいです~~~♪♪